ガジェット:ながら聴き専用! ~ソニーの新製品LinkBudsのご紹介
2022/2/25にソニーから発売された"LinkBuds(WF-L900)"という「ながら聴き」専用のワイヤレスイヤホンについてのレビューです。
ソニーは以前よりSDH82Dというオープンイヤーワイヤレスヘッドセットという商品を出していましたが、今回は更に踏み込んで、耳にすっぽり収まるいわゆるワイヤレスイヤホンの形にしてリリースされました。
似たような製品として同じくソニーから発売されているWF-1000XM4、さらに人気のワイヤレスイヤホンApple AirPods Proと比較してみました。ソニーのウェブサイトにも記載がありますが、WF-1000XM4からは本体サイズで51%、ケースサイズで26%の小型化ができたとのことなので、LinkBudsの小ささがひときわ目立ちます。
面白いのがイヤホンの形状。ご覧の通り穴がすっぽり空いたデザインになっています。この穴の部分で外部の音を取り込んで「ながら聴き」を実現する仕組みです。
イヤホンの上部に取っ手のように出っ張っている部分が耳にうまい具合に引っかかるので意外に安定します(ただし激しい運動には向いていないと思います)。この部分は商品にXS/S/L/XLの4種類が同梱されているので、ほぼすべての方の「耳」にフィットするのではないかと思います。
音質について。正直あまり期待はしていなかったのですが・・・とてもいい意味で期待を裏切られました。専用設計されたドライバーユニットの効果で、小さいのにも関わらず非常に広がりのある音を楽しめます。こんなに小さいのにすごいの一言。
もちろん、ハイレゾ相当の音質を楽しみたい!とか音楽にどっぷり浸りたい!という人にはこのイヤホンは全く向きません。あくまでもコンセプトは「ながら聴き」。昨今当たり前になってきた在宅勤務(リモートワークやテレワーク)の際に、良い音で音楽を楽しみながら、必要に応じて会議にも参加したいというようなケースにはぴったり当てはまる製品だと思います。
電話会議(ZoomやTeamsなど)でも使ってみましたが、こちらもソニー独自のAI処理で話者の声をクリアにノイズ無しで届けてくれているようで、相手方からの評価も上々でした。
高度な音声信号処理を行う高精度ボイスピックアップテクノロジーにより、高い通話品質を実現。AIによる機械学習アルゴリズムで実現されたノイズリダクションシステムが周囲の環境ノイズを抑え、あなたの声をクリアに抽出します(ソニーウェブサイトより引用)。
個人的には気にはならないのですが、この製品はマルチポイント接続に対応していません。つまり、スマホで音楽を聴きながら、オンライン会議の際にはPCでという瞬時の切り替えには不対応とのことなので、その点については要注意です(将来のアップデートで対応できるようになるかもしれませんね)。
オンライン会議メインでとか、エクササイズにも使いたいということであればAfterShokzから発売されている骨伝導タイプがいいかもしれないです。私はエクササイズ用にAeropex、オンライン会議用にはOpen Commの2つを所有していますが、どちらもマルチポイント対応なので切り替えもスムーズ。特にエクササイズで考えると、LinkBudsはポロッと耳から落ちてしまいそうな感じもあるので、AfterShokzをおすすめします。
最後にまとめです。
SONY LinkBudsのここがすごい
- 圧倒的に小さい!軽い!つけているのを忘れちゃう装着感
- 小さいイヤホンからは想像できないサウンド(新開発のドライバがすごい)
- 音楽を聞きながら外の音が聞き取れるという不思議体験
- マイク性能もよし(電話会議における相手の方々の評価も上々でした)
SONY Link Budsのここが気になる(かも)
- マルチポイント接続ができない
- 激しく動くと取れちゃいそう(ランニングのときは向かないかも)
SONY LinkBudsがフィットする人
- 音楽を楽しみながら仕事をしたいけど、耳をふさいじゃうのは無理・・
- いくら音質が上がったとはいえ骨伝導はねえ・・・っていう上昇志向の方
SONY LinkBudsがフィットしない人
- 音楽は高音質!音に没頭したい!!という人
- Appleが大好きって人
ランやバイクなど運動のときにはAfterShokz
- 骨伝導技術の進化を感じます
- 完全に耳が空いているし、耳に引っ掛けることができるので激しい運動でも安心
こんな感じでしょうか。お買い物の際の参考になれば幸いです。よろしければ以下の動画もどうぞ。むちゃくちゃ雑ですけど。