英国出張 -イギリス鉄道の洗礼に遭うの巻
ジェイです。
ご無沙汰のアップデート。
先週月曜日から5日間の日程で今年初めての海外出張で本社のあるイギリスへ行ってきました。昨年の修行の成果としてJGC Premierのステータスを得ることができたのでフライトはJAL一択。JGC PremierステータスはDiamondと同じくFast Classラウンジが使えるのです。通常のラウンジと比べると人が少ないのでゆったり過ごせるのがいい。
優先搭乗もDiamondと同じくGroup 1。スルッとサクッと搭乗できるので無茶苦茶気分がいいです。うふふ。
気持ちよく搭乗はできても座席はPremium Economyなのでまあそれほど優雅ではありません。でも非常口横の座席にしたので足元はものすごく楽々です。
今回のフライトでは貴重な体験をしました。よくドラマや映画などでは見かける「お客様の中で医療関係者の方はおられませんでしょうか?急病人が出ましたのでお手伝いいただけると助かります」というアナウンス。実は僕が座っている座席の斜め前の通路で乗客の男性が倒れてしまい機内騒然になったのです!
機内照明の関係もあるかと思うけど顔面蒼白になってしまった男性を見たときに「もしかしたらこのまま亡くなられることも・・・」とか「いや、助けるために緊急着陸あるかも。でもロシア上空の何もなさそうなエリアにそんな場所あるのか?」とか色々と頭を駆け巡りました。しかし結果的には、(カーテンで覆い隠されてしまったので詳細はわからないものの)心臓マッサージなど約2時間に渡るCAの方々のご尽力により男性は自席に戻ることができたようです。よかったよかった。しかしそれにしても緊迫した瞬間でした。
ドラマや映画のような時間が過ぎたあとは一安心して爆睡。目が冷めたら着陸前のランチタイム。今回はDEAN & DELUCAとのコラボでしたがこれが結構美味かった。
ヒースローには定刻よりもちょっと早めに到着。昨年6月から自動化ゲートが採用されたのでイミグレもあっという間に終了。スタンプを押してもらえなくなったのはちょっと寂しいですが、1時間並ぶのは当たり前だったUK Borderが1分とかからず通過できるようになったのは画期的な変化です。
ヒースローからは毎度同じくヒースローエクスプレスでパディントン、そして地下鉄に乗り換えてキングス・クロスへ。ここからケンブリッジまでは同じく鉄道で45分から1時間半ほどで到着なのですが・・・ここで悲劇となる選択を僕はしてしまいました。
いつもの5倍の時間..
前述の通り、キングス・クロス〜ケンブリッジは電車の種類によって到着までの時間が様々です。ノンストップのものだと45分ほど、途中停車する駅が多いものもあり、停車する駅によって1時間強〜1時間半ほどまでといろいろあります(この区間は3つの鉄道会社が運行しており、おそらく会社による違いもあると思われるのですが詳細はよくわかってないです)。
キングス・クロス到着が16:40。電光掲示板を確認するとケンブリッジまで停車駅が15ほどあるThemeslineの電車が16:51発。その25分ほどあとにノンストップの電車あり。30分ほどまてば30分ほど早くケンブリッジに到着できる電車があるものの、ケンブリッジ着いてからは特に予定もないし・・ということでThemeslineを選択。電車で読書しながらまったり向かおうということにしたのです(後々これが致命的な間違いだと思い知ります)。
電車はほぼ定刻通りにキングス・クロスを発車。1時間ほど順調に走っていたのですがRoyston到着直前になって異常発生。最初は「赤信号」による停車との説明があって「3〜4分程で走り出せるのでお待ち下さい」とのことだったのです。しかし10分ほど経っても電車は動き出さず。そして改めて「電気系統の異常があるようなのでもうちょっと待ってください」とアナウンス。その後5分ほどで電車はやっとのことでRoyston駅に到着しました。しかしここからまた問題。電車が一向に発車する気配がないのです。10分ほど待たされたところで「Royston〜Cambridge間で電気系統の異常があるのでこの電車はここで運行をやめます。Platform1に停車中の電車に乗り換えてください」とのアップデートあり。まあこの手のことはイギリスではよく起こるので仕方ないかと思いながら跨線橋を越えてPlatform1に移動。しかしまたもや電車は一向に発車しない。これはおかしい。車内で20分ほど待ちました。
「Royston〜Cambridge間の電気系統の異常は復旧の見込みがないのでこの電車はロンドンに向かいます。この先に行く皆さんは電車を降りてください。バスを手配したのでそちらで皆さんを駅に送ります」
え〜〜!バスの代替輸送!?でも仕方ない。Roystonはそれほど大きな駅ではないのでタクシーがたくさん止まっているわけじゃないし鉄道会社の話に従うしかないか・・・ということで皆さんと同じく電車を降りました。ときに土砂降りになるような雨の中、屋根もない小さな駅の駅舎の脇に並ぶ3〜400人の乗客たち。しかし不思議なもので誰も駅員に詰め寄ったりすることもないし、我先にと列を乱すこともないし、気がつけばみんなでワイワイお話をしながらひたすらバスを待つという状態に。イギリスの鉄道網は充実はしているものの運行自体は日本に比べたら精度に欠けるものなので、みんな慣れっこなんでしょうか。日本でこの状況になったらみんなワーワー騒ぎ始め、TwitterなどのSNSでは大荒れ間違い無しの状況でしょう。
結局バスがやってきたのは全員が電車を降ろされてから約1時間半あと(それも他の駅をまわってきたからなのか既に超満員という体たらく)。僕は幸いにも、行き先が同じという列に並んでいた他の女性が予約して手配したタクシーに相乗りさせてもらったのでこのタイミングでRoystonを離れることができましたが、僕の前にも後ろにもまだまだ多くの人がいたのでみなさんが帰宅できたのは相当遅くなったのじゃないかな・・。結局僕もキングス・クロスからケンブリッジまで5時間強かかりました。びしょ濡れになっちゃったし長時間フライトのあとでヘロヘロだったけど、まあ貴重な体験ができたかなと思うことにしておきます。
今回の出張はGoProとともに
宝の持ち腐れだったGoPro Hero7を今回の出張のお供として持ってきたので、慣れない動画撮影をしてみました。お楽しみいただければ幸いです。
あんなにも疲れていたにもかかわらず、翌日はいつもどおりの時差ボケモードで早朝に目が覚める僕。溜まっていたお仕事を少ししてからいつものランニング。今年のイギリスはそれほど寒くないので気持ちよく走れました。
ふくらはぎに痛みがあるので無理せずゆっくりペースで6km。でも足を痛めてしまうと日常生活にも支障が出てしまうので今回のランニングはこの1回で打ち止めです。
ケンブリッジ初日の朝ごはんはお気に入りのPret A Manger(プレタマンジェ)で大好きなバケットサンド。これが美味いんです!あとザクロの種がたっぷり入ったフルーツカップもオススメ。これらと一緒にラテを頼んで朝のまったりタイムを過ごすのが僕のお気に入りです。
今回の渡英はとあるお客さんたちとのテクニカルディスカッション。事前準備もしっかりとしてあったので予定通りに時間を使うことができましたが、内容的にはもうちょっと深入りした議論があっても良かったかなと(ちょっと期待はずれ)。まあこればかりは仕方ない。相手のレベルを的確に判断しておくことが必要だったと思われるので、これは次回以降の反省材料としましょう。
この日の夜はUniversity Arms Hotelの中にあるParker's Tavernにて。このホテルは6年ほど前にホテルの一部を消失する火災に見舞われて以降、ずっと改修改築をしていたのですが2年ほど前にやっとリニューアルオープンしたところ。僕も火災の前には1度だけ宿泊したことがあったのですが、朝食のエッグベネディクトが絶品だったことを今でもよく覚えています。
今回はリニューアル後に初潜入。バーカウンターでいただいたCambridge Ginを使ったジントニックが絶品でした。
食事もなかなかのお味で満足度高め。食後のアイリッシュコーヒーもうまうまでした。
そういえば弊社は昨年末に新しいビルディングがオープン。開放的なデザインの新社屋はかなり見栄えが良くて驚かされました。そしてさらに別の意味で驚かされたのが、こちらの写真。なんと夕方になると正面入口に魚屋さんがバンでやってくるのです。お店のおじさんに話を聞いたところによると、毎週水曜日にこうして新鮮な魚の行商にくるとのこと。僕が見ていた5〜10分の間にも弊社社員が魚を買いに来ているのを確認しました。帰り際に魚を買って、家で調理して晩御飯にするんでしょうね。面白いなと思いました。
あっという間のケンブリッジ3日間でした。次回渡英の予定は5月のトレーニングイベント。ちゃんと来られるように日々の仕事をこなしておかないとね。